特殊攻撃機「晴嵐」と言っても、知らない人には全く理解できないことだろう。逆に、知っている人であれば「あぁ、なるほどね」となるのだが。まず見ていただきたい。

晴嵐

細かい説明は省くが、水の上を離着陸、ではなく離着水する水上機だ。よって機体下部には車輪の代わりにフロート(浮舟)が取り付けられている。最大800キロ爆弾または航空魚雷が搭載可能な攻撃機で、帝国海軍はこの攻撃機を3機搭載した潜水艦を艦隊で配備して、水中から攻撃目標に接近し、浮上後、攻撃機を発進させて奇襲しようとしていた。史実では攻撃寸前に敗戦となり、今は現存する1機がかつての敵国で復元、展示されている。

で、ライギョ釣りにおける特殊攻撃機「晴嵐」は、フローターで攻めるカバーゲームのことだ。フローターでカバーを攻撃すること自体がまず特殊なこと、さらに水上機に装備されている浮舟や、水上を滑走することをフローターになぞらえてこう呼んだ。我ながらネーミングセンスには感心する。

フローターでねらえるカバーはどんなのだろうか。もちろん夏真っ盛りの全面ヒシやハスは不可能で、条件はかなり限られる。

  1. アシ・ガマ系のみで他はオープン
  2. ヒシがまばらにしか生えない春
  3. 夏でも冠水植物がまばらなエリア

この中で、管理人が行ったのが1.のパターンだ。遠投しても届かないカバーや、通常であれば攻めきれないカバーの裏側を実際に攻撃した。

では、タックルセレクトを。

あとは現場に赴き、目的のポイントに向けて発進させるだけ。結果はこんな感じだ。

結果

これは2003年の5月。美しい魚体である。サイズとしては小さく70cmに足らなかったが、思った通りの釣りができた。フローターですらカエルとPEで攻めるのがライギャーの意地と誇りなのだ。(カムルチィのバス持ちは許して下さい。管理人はマウスオープナーは使わずに、手袋をした手で口を開けるので・・・)

この後、水抜きされてしまい、せっかく作成したフローターロッドも真価を発揮できないでいる。復活したら、もっと細かいインプレッションや画像を報告します。(2006/1/7更新)

もどる