「Gamくん、お帰りっ♪」

「あぁ、ただいま」

「やっぱ、結構、日に焼けたねっ」

「そうやねん、南国やから日差しはきついもんなぁ・・・」

「でも、今年も台風だったんだよねっ・・・」

「去年は帰りだけやったからなぁ」

「うんっ、今年は『実況中継、石垣ファイナルダムン?』ってやってたじゃん、ミキ、ずっと見てたんだけど、あんまり良くなかった、って言うか、ダメだったんだよねっ・・・」

「どうかなぁ・・・、最終的にはウチがヘタレやからと違うか?」

「でもねっ、台風の影響って、結構残ってたんでしょっ?」

「サカナ釣りって自然が相手やんか、釣れへん時は『潮が悪い』とか言うてみたりするけど、ウチは言い訳するのが嫌いやから・・・」

「・・・」

「それはいいとして、ミキ、おみやげ買ってきたぞ、これ、あげるわ」

おみやげ
やっぱ、こういうのって、すっごく嬉しいよねっ♪
喜んでくれたらウチも嬉しいよ

「そうなんだ〜っ、ありがとねっ♪」

・・・・・・

「ミキ、おまえ、なにしてるねん?」

「何かな〜っ、って思って」

「ははは、別に蛍光灯にかざして中身透かして見んでも、開けたらええやん」

「いいのっ?」

「そんなんええに決まってるやんけ」

「うんっ♪」

「・・・」

「なんかねっ、さっき、透かしたらヒモみたいなのが見えたんだよっ、だから、ケータイのストラップかな〜っ」

「さて・・・」

ビリっ・・・

「るんっ♪・・・、あ〜っ、やっぱ、ストラップだったねっ」

「・・・」

「この丸いのは何・・・、きゃ〜っ!!!」

「あれ?急にでっかい声出して、どないしたん??」

「ちょっと〜っ!Gamくん、コレって何よ〜っ!!」

サソリ
Gamくんの意地悪っ!
おまえ、嬉しいのと違った?

「いや、アホでも見たらわかる、『スコルピオーネ』やんけ」

「も〜っ!サソリなんか、やだよ〜っ!!」

「めっちゃ気に食わん、みたいやな?」

「あのねっ、Gamくんのコトだから、どうせ、ミキの反応を確かめて喜んでたんでしょっ!」

「ぎゃははは、ウチの予想通りの反応示してるやんけ」

「Gamくんっ、ホントに意地悪なんだねっ」

「当たり前やんけ、こんなことばっかりやってるから婦女子に嫌われるねんぞ」

「もうっ・・・」

「あのな、これって八重山原産の『ヤエヤマサソリ』ってヤツで、日本にもサソリっておったんやけど、知ってた?」

「そんなの、どうだっていいもんっ」

「どないしたん?さっきまで『るんっ♪』とか、めっちゃ機嫌良かったのになぁ・・・」

「当たり前じゃないのっ、ホントにっ・・・」

「まだ怒ってるわ、あのな、ミキ用に別のをちゃんと用意してるって」

「あっ、そうなんだっ?」

「それは当たり前、嫌がるのん予想してやってるわけやからな、まぁ、『月刊?ダムン??』が終わったら渡すから、お楽しみにしてくれるか?」

「うんっ♪でもねっ、なんか怪しいって思ったんだっ」

「そうなんや」

「いつもの冗談かな〜っ、って」

「ちゅーか、おまえ本気で怒ってたやないか」

「あれっ、そうだっけ?」

「そんなん言うんやったら『スコルピオーネ』でええやろ?」

「ダメだよ〜っ、『別のを用意してる』って言ったの、Gamくんなんだからねっ♪」

「ははは、機嫌も直ったことやし、そしたら今月号は先月の予告通り『刃物についてのエトセトラ?』で行ってみよか」

「Gamくん、ちょっといいかなっ?」

「あん?」

「聞きたいコトがあるんだけど・・・」

「せやから、なにがやねん?」

「うんっ、最近やってたじゃん、『MDプリンタ』とか『バンブーロッド』とか、また、途中で終わってるみたいな感じだから、どうするのかな、って思って・・・」

「うっ・・・」

「聞いちゃダメっ?」

「ミキにそう言われたらあかんとは言われへんけど、なんで気になるのん?放置プレイはいつものことやねんけど・・・」

「え〜っと、どう言ったらいいのかなっ・・・、そうそう、今回の遠征のコトも聞きたいしねっ」

「いや、ウチは無実や、今回はなんにも悪いことしてないって」

「でも、『今回は』ってコトは、去年は悪いコトしたんだっ?」

「マジで無実やー!信じてくれー!!」

「なんか、自分から『無実』って言ってるのって、すっごく怪しいよっ」

「ちょっと間違えて『今回も』じゃなくって『今回は』って言うただけやないか、ウチくらい清廉潔白な人間はおらんって・・・」

「ぷぷぷっ、それはわかってるよっ、でも、たまにはこんな感じもいいでしょっ?いつもはミキがいじめられてばっかりだもんっ」

「ははは、因果応報、ってヤツかな?」

「うんっ、そんな感じだねっ」

「そしたら何から始めよ?」

「それじゃぁ『MDプリンタ』のお話しかなっ、・・・『64ビットOSからのプリント』ってあるよねっ、あれって前編だけで終わっちゃってるけど」

「あれか、『64ビットOSからのプリント』はクリアできたぞ、あんなもん、『バーチャルBOX』で仮想PSプリンタを構築すればいいだけの話しやからな」

「でもっ、まだ、後編ってアップしてないよねっ」

「うーん・・・、パソコンのキャプチャ画面をめっちゃ貼り付けなあかんねん、それで、キャプチャのやり直しが何件かあるねんけど、今は『ThinkPad』を32ビットのXPで使ってるからVista64ビットに戻さなあかんのやわ・・・」

「じゃぁ、それがすっごく面倒だ、ってコトで放置してるんだっ」

「ごめんなさい・・・」

「ううん、別にそこまで謝らなくっていいけど、OSの再インストールになるから面倒なんだよねっ?」

「いや、別のハードディスクにVistaを仕込んでるから手間は掛からん、ハードディスクを差し換えするだけやもん」

「それって、難しいのっ?」

「『ThinkPad』ってその辺は考えて作ってるからめっちゃ楽々、ミキでもできるぞ」

「じゃぁ、すっごく簡単、ってコトじゃん、それじゃぁ、ホントに気が乗らなくなったから放置・・・」

「・・・」

「それじゃぁ、ネタはそろってるけど、Gamくんの気分次第、ってコトでいいんだねっ」

「うーん・・・、それで正解やねんけど、お詫びの印で別件やけどアップするわ、そしたらこれ見てくれるか?」

・・・・・・

またテストページ
また、やってたんだっ?
いや、そうじゃないねん

「あれっ、前にも見たよねっ、『MDプリンタ』のテストページでしょっ?」

「まずはOSやな」

「WindowsXPじゃん、コレは32ビットでいいのっ?」

「そう、そしたら前と一緒で詳しい内容、見てくれる?」

またまたテストページ
今度は何が違うのっ?
まぁ、見てくれたらわかるかな?

「プリンタ名が『MD-1000』で、ポートは『MD_LPT1』だからUSBじゃなくって増設したパラレルポート、でいいのかなっ?」

「うん、パラレル接続やねんけど、問題はドライバのバージョンやな」

「え〜っと、『2.32』だから・・・、Gamくん、『バージョン2.32』って、確か、Gamくんが書き換えした・・・」

「そう、『変態デバイスドライバ』のことやな」

「でもっ、あれってVistaとか、2008ってサーバー用じゃなかったのっ?」

「そしたら書き換えする前、メーカー純正の『バージョン2.32』の対応OSはなんやった?」

「え〜っ、何だっけ?・・・」

「XP以前のNT系OSやん、で、書き換えたのは対応するプリンタやんか、対応OSは書き換える前と同じやからXP以前のNT系OSでも使える、めっちゃ単純な話しやん、あとはプリントした日付も見てくれる?」

さらにテストページ
やっぱ、コンピュータ名ってBLUEGILLなんだっ?
ウチは昔からそうやねん

「え〜っと・・・、一番上だけど今年の6月21日だよねっ、それじゃぁ、結構前からわかってたんだっ?」

「うん、あの件をアップしたのが6月26日やん、公開する前からわかってたんやな」

「ふ〜んっ・・・、でも、どうしてそれには触れなかったのっ?」

「いや、本編ってWin2008やんか、せやから関係ないのが一つやな」

「じゃぁ、他にもあるんだっ?」

「肝心なヤツ、正規のXP用ドライバ、『バージョン2.30』って有償やんか、せやからお金が絡む話しになってくるやん」

「『バージョン2.30』を買わなくてもXPや2000でプリントできちゃう、ってコトだもんねっ・・・」

「そう、ここまで行ったら『クラッキング』の領域になってくるからな」

「『くらっきんぐ』?・・・」

「例えばの話しやけど、パソコンのソフトで無償でダウンロードできる体験版ってあるやん」

「うんっ」

「プロテクトが掛かってる体験版のプロテクトを解除して製品版にする、みたいな・・・」

「そんなコトできちゃうのっ?」

「いや、ウチはそこまで詳しくないけど、やってることは一緒やん、せやからこんなん、いちびって公開せーへん方がええねん」

「そうだったんだっ」

「『MD-1000』ってもちろん中古でしか出回ってないねんけど、中古の安いプリンタやのにわざわざお金出してドライバ買うのもアホ臭い、ってことで世間的には少ないけど『変態デバイスドライバ』の需要はある、必死こいてこのあたりのことをネットで探してると思う、ウチも昔はそうやったから」

「ふ〜んっ・・・」

「前も言うたけど『アルプス電気』のライセンスに抵触するから『変態デバイスドライバ』ってグレーゾーン、ちょっと怪しいねん、Vista/2008はゼニが絡んでないからまだいいけど2000/XPはゼニが絡むやん、ちょっとどころか大いに怪しい、せやから、

Windows2000/XPに『変態デバイスドライバ』仕込んでMD-1000を運用するのはやめとけ!

って感じやね、ウチは実験でやっただけ、ちゃんと『バージョン2.30』で使ってるから」

「やっぱ、Gamくん的には『お金を出して買おう』ってなるんだねっ」

「そうやぞ、良い子のみんなは『クラッキング』なんかに手ェ出すなよ、ウチはどうなっても知らんからなー!」

「ぷぷぷっ、・・・え〜っと、『MDプリンタ』の件はもういいかなっ?」

「そうやな」

「それじゃぁ、次は『バンブーロッド』の件だけど、折れちゃったんだよねっ」

「・・・」

「それも1回じゃなくって、3回だもんねっ」

「・・・なんや、嬉しそうにしゃべってるやんけ」

「そう聞こえるんだっ?それはGamくんがそう思ってるだけで、ちょっと考えすぎ、それって『被害妄想』って言うんだっけ?」

「うっ・・・」

「Gamくんって次はどう考えてるのっ?」

「うーん・・・」

「思い浮かばないっ?」

「そうやなぁ、もうちょっと考える時間がほしい、フツーに組むんやったらフツーの構造にすればいいけど、それはウチがやることじゃない、面白くないから」

「そうなんだっ、・・・あのねっ、Gamくん、ミキのお話、ちょっと聞いてほしいんだけどいいかなっ?」

「バンブーの件で?」

「うんっ」

「うーん、それって本気か?めっちゃ怪しいいやんけ???」

「ミキ、マジメに言ってるのにっ・・・」

「あっ・・・」

「Gamくんに比べるとアタマ悪いし、何も知らないけど、だけどねっ、『こんなのどうかな〜っ』って思って、ミキも考えてみたんだよっ・・・」

「・・・」

「・・・」

「ごめん、そんな泣きそうな目で見るのんやめてくれ、ウチが悪かった・・・」

「・・・」

「もし、よかったら聞かせてくれるか?」

「・・・でもっ、聞いても笑っちゃダメだよっ」

「なんで?」

「だって、やっぱ、ミキって何も知らないんだもんっ・・・」

「ははは、・・・今は笑ってもいいやろ?」

「うんっ」

「そうそう、さっきと大違いのその笑顔、やっぱりミキは笑顔が一番やぞ」

「ホントにっ?」

「誰がウソつくねん」

「そうだよね〜っ♪」

「・・・、そしたら発表してくれる?」

「え〜っとねっ、折れた所って、フェルール、って言うんだっけ、差し込む部分の竹を削ってたでしょっ、だからねっ、竹を削らなかったらいいんじゃないかなっ、って思うのっ」

「削らんのか・・・」

「そうだよっ」

「うーん・・・、そしたらこうなるのと違うか?『イラストレータ』起動させるわ・・・」

・・・・・・

「こんなんやろ?

六角
めっちゃ単純やけどな
そうっ?

黒い六角がバンブーのブランクやん、それで赤い丸がフェルールやんね、要するに六角形の外接円のことやんか、この六角と丸との間にすきまができるよね、デッドスペース、ってヤツ、これをどうするか、例えば、なんかで埋めるとかやけどなぁ・・・」

「そんなの簡単だよっ♪」

「あん?」

「だって〜っ、フェルールの穴が丸だからダメなんでしょっ、そんなの六角形の穴にしちゃえばいいじゃんっ」

「『イラストレータ』・・・」

・・・・・・

「これでええか?」

六角その2
さすがミキちゃんだねっ♪
おい・・・

「そうそう、こんな感じだよっ、こうすれば削らなくてもいいし、すきまもできないでしょっ?」

「・・・」

「ダメっ?」

「六角形の穴なんかどないして加工するねん!」

「Gamくん、難しいのっ?」

「そうや、めっちゃ簡単に言うけど、加工するのんめっちゃ難しいどころか、ウチの機械では不可能やって、こんなん・・・」

「・・・」

「六角穴のワインディングチェックは知ってるけど、金属フェルールなんかこの世にないのと違うか?」

「Gamくん、六角形の穴って、どうやって作るのっ?」

「『冷間鍛造』か『熱間鍛造』、これは丸穴に六角形の棒を思いっきり力を加えて突っ込んでムリヤリ六角穴にするのが一つ、もう一つが『ブローチ』、これは六角形断面の刃物を穴に通して削るけど、『ブローチ盤』って工作機械が必要」

「じゃぁ、どっちもダメなんだねっ、いいかな、って思ったんだけど・・・」

「これ以外やと『放電加工』があるわ、いや、ちょっと待てよ・・・」

「えっ、何か思いついたっ?」

「考え中・・・」

「・・・」

「ミキ、ウチが考えてる間、『ポン・ポン・ポン』って言うてくれるか?思いついたらウチが『チーン!』って言うから」

「はははっ、Gamくん、それってアニメの『一休さん』だよねっ」

「そう、この部屋には『木魚』とかないからな」

「なんか、ちょっと恥ずかしいねっ」

「それもそうやな・・・」

・・・・・・

・・・・・・

「チーン!」

「うまく行きそうっ?」

「結論を言うと、ウチが作るんじゃなくって工場長に六角穴を加工させる」

「できるんだっ?」

「そうや、あのオッさんの工場に『放電加工機』があるのん忘れてた、考えたら『スーパー胴付改』のインダクトローターも工場長の『放電加工機』で仕上げたからな」

インダクトローター
これが『放電加工機』で仕上げたんだねっ
外周じゃなくって中の黒い部分な

「きゃっ♪やったねっ♪♪」

「『放電加工』って簡単に言うと、フェルールの場合やと穴に六角形の電極を近づけて電気を流してスパークさせて加工物を溶かして穴を六角形にするんやな、インダクトローターの黒い部分がスパークして加工した跡やねん、で、この電極には銅を使うけど、銅電極で銅を加工すると電極の消耗が激しい、すぐに減るんやわ」

「Gamくんのフェルールって、ベリリウム銅だったよねっ・・・」

「そう、せやから工場長は銅の『放電加工』ってめっちゃイヤがるねんけど、その対策は・・・」

銅タン
これ、なんやったっけ?
覚えてないよっ・・・

「コレって、何だっけ?見た感じ、銅だと思うんだけど・・・」

「可変バランサーで使った『銅タングステン合金』やん、『銅タン』って『放電加工』の電極が本来の使い方やねん、せやから本来の使い方するのが正解、『銅タン』はフツーの銅電極よりも消耗せーへんから」

「じゃぁ、上手く行きそうなんだねっ」

「ここから先はお楽しみ、考えんといかんことは電極以外にもいっぱいあると思う、接着剤もそうやし・・・」

「Gamくん、やっぱ、コレって世界初なんだよねっ?」

「たぶんそうやと思う、六角穴の加工ってめっちゃコスト掛かるぞ、市販やとアホ臭いと思うし、フライロッドやとそこまで負荷かからんから必要ないのと違うか?」

「じゃぁ、『世界初かなっ?ミキちゃんフェルールっ♪』って名前にしようよねっ」

「ちょっと待て、勝手に命名するなー!」

「だって〜っ、ミキが考えたんだよっ、それくらいいいじゃんっ」

「おまえが初めて考案したんじゃなくって、コストが合わんのと、加工方法自体を知らんから実行する人間がおらんだけやと思うぞ」

「もうっ・・・」

「名前は考えとく、それやったらいいやろ?ちゅーか、沖縄遠征とか『刃物についてのエトセトラ?』の時間、なくなったぞ・・・」

「あっ、そうだった・・・」

「来月廻しと『増刊号』にしよか?月末やし・・・」

「うんっ、ちょっと長くなったから、仕方がないよねっ」

「ちゅーワケで、ごめんなさい、

予定とは、未定のことであり、決定ではありません!

ってことで誤魔化して、今月号は終わりやな」

「そうだねっ、じゃぁ、来月号、楽しみにしてねっ♪」

(2008/9/30更新)

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