先に断っておく。管理人の釣り歴はそれなりに長いが、フライに関しては ズブの弩素人。フライに詳しい方は、このコンテンツは笑い飛ばして無視して頂きたい。

ついこの間までフライフィッシングはしたことがなかった。何回も竿を振らないといけないのがまずめんどくさそう。全然飛びそうにもないし。あと、何か高級そうな雰囲気を醸し出しているのが何とも気にくわなかった。伝統と歴史に彩られたハイソな釣り、そんなイメージがシャクにさわったと言っていいだろう。でも、視野を広げる意味でもやってみた方がいいのかなと思って 試してみたのが2004年だった。考えられる対象魚はそれこそいっぱいある。まず思いつくのが管理釣り場でのトラウト狙い、手軽にお金をかけずに行くならバス&ギル。ソルトでメッキ殺というのもアリ。ルアーの対象魚ならフライでも釣れるのだから。そんな中で管理人が選んだのは当然の帰趨とも言うべき、カムルチィ。 内容と結果はこちらをご覧頂ければわかるが惨敗に終わってしまった。だいたいそんなものムリに決まっている、ということで翌2005年はちょっとシステムを変更、10番ロッドで挑戦してみた。何とか70アップを1本上げることができたが、引き替えに新品の10番ロッドがブチ折れてしまい、腹立たしさも含めて何も手を打たないまま現在に至っている。胸を張って言えるのは「初めてフライで釣った魚、それはカムルチィ!」の一言に尽きる。そんなところにもライギャーの意地と誇りが見え隠れしているのかも知れない。

折れた竿
70アップと引き替えに折れてしまった(悲)
一応金属フェルールで何とか使えるとは思うが・・・

だから、復讐を果たしたい。「野獣死すべし」のタイトルはそんな思いが込められている。

それでは、弩素人流の検証を行う。

世間でフライフィッシャーがカムルチィを釣る場合は、カバーのない時期に釣るのだと思う。管理人が釣ったのも2005年の3月末だ。フライタックルではカバーブチ抜きなんかできっこない。フライロッドとしては最強の部類に入るマーリン用の15番ロッドでさえ、ライギョ竿と比較すればそれこそ屁みたいなものだ。フライラインの強度にも疑問があるだろう。そう考えるとカバーでのカムルチィ狙いって本当に特殊な釣り方だと思う。

あとはキャスティングの問題。シングルハンドでフライラインをいっぱい出しても30m程度だろうか?それならマンズ・ゴブリンの方がいい。ダブルハンドならもっと出せるが、ダブルハンドの竿って12ftとか強烈に長いので実用性に欠けることだろう。また、バックスペースも必要なのでロケーションが相当限られるように思う。バックスペースのある土手の上から近距離を狙う、考えられるロケーションとしてはそんな程度しか思い浮かばない。

とりあえずはこの2点がネックになると思う。逆に考えればこの2点さえクリアすればフライでカバー打ちは可能になるということだ。言うのは簡単だが、とくにタックルはフライフィッシングの根底を成すものだから、スピニング・ライギャーよりも難しい課題である。さらにまずいのがフライに関してはズブの弩素人であること、これが一番の問題であることも付け加えておこう。

そこまでしてなぜできもしないフライで釣ろうとする?別に普通にカエル投げてたらいいのと違うか?と思うことはある。でも、フライフィッシャーがカムルチィを釣ってるのをWebにアップしているのを見ていたら感じるものがあった。「何でもええからカバーブチ抜け!」と。管理人自身カバーゲームに対するコダワリはそれほどないのだが、それでもライギャーを名乗る以上少しはある。あと、フライでカバーブチ抜きなんて誰もしない、いや、できない、これも重要なポイント。

なんかスピニング・ライギャー以上に企画倒れで終わってしまいそうだが、失敗するのをビビっていたり、常識に縛られたりするのは面白くない、失敗なら失敗でいいと思う。実験だから全て成功することはありえないからね。包み隠さず報告したい。もう一度言おう、合い言葉は「カバーブチ抜け!」と。

フライフィッシングの常識的発想ではできっこないカバーブチ抜き作戦、まずは投げる練習から・・・(2006/5/3更新)

フライでタイワンドジョウを釣ってみた!

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