いよいよ第一次禁漁期間も終わり、ようやくカムルチィを釣りに行けることになった。しかし、自主規制をやってみたものの、気が狂いそうになるし、ストレスがたまってもハケ口がなくリールばっかり買いあさってしまっていた。なので、健康面や精神衛生面及び金銭面において相当な悪影響を及ぼす結果に終わってしまった。よって、来期はちょっと考え直します。このまま死んでしまうのかと思ったから・・・

さぁ、気を取り直してLaw the Jungle 実釣編といってみよう!

今回はアシ・ガマ系オンリーのヘビーカバーを攻略する。一般的にヘビーカバーというとハス系のカバーを連想するかも知れない。また、ヒシでも分厚く生えそろい、なおかつ立ちまくっている様なイメージなのかな?アシ・ガマ系オンリーのカバーって少ないと思うし、あまり馴染みがないのかも知れない。ということで、どんなカバーなのか紹介するので見ていただきたい。

アシ・ガマ系フルカバー
うっ、水面が見えんぞ、まさにジャングル!
でも、ここでカムルチィへの情熱と技を常に磨いてきた思い出の場所
水抜きさえされていなければ今頃は・・・

釣り場をこうやってアップするのは正直言って気がのらないのだが、どの程度のカバーなのかわからないと思うのでちょっとガマンする。これを見て「あっ、あそこやんけ!!」って気がつくのはごくわずかの人だろう。場所が特定できるような周囲の痕跡は一切残していないので、これでご了承いただきたい。

アシ・ガマ系オンリーのカバーだと、やはりエッジについているカムルチィを狙うことになる。足元であれば、わずかなスキマを狙うこともできるだろう。だから、この画像でいえば奥と手前のカバーエッジだ。それ以外にも、魚の活性が高ければオープンエリアで泳いでいるカムルチィをピンポイントで狙撃する場合もある。だが、基本的にはオープンは捨てている。

こういったエリアでの問題点は、

何も考えないでカエルを投げると、投げたあとに糸がカバーに乗っかってしまい、本当に思い通りに動かせないのだ。普通のカバーでもなかなか難しいのに、とにかく手前のジャングルが思いっきり邪魔をしている。これで横から風が吹いた日にはトレースラインもクソもないだろう。太PEって風の影響をかなり受けるから。対策としてはロングロッドをできるだけ立てて操作するのと、投げたあともできるだけ竿は寝かさないようにすることかな?だけど、竿を立てるとどうしてもフッキングでワンテンポ遅れてしまうので、その辺りが厳しいのだが・・・

たとえ魚を掛けたとしても、平均的なライギョ竿では手前のジャングルからブチ抜くことはできないだろう。よほどうまく対処しないと魚が引っかかってしまってバレるのがオチだ。特にガマは凶悪!管理人のようなヘタレの場合だと、ガッチガチの竿とハイパワーなリールの組み合わせで、問答無用で「ゴリ巻き」するのが最善だと思う。ソルティガZを改造したのもこんな場所で使うからなのだ。

まさかこんな場所でポッパー系のカエルを多用することはないと思う。それ以外にもボディの柔らかめのカエル、例えばマンズとかスカムは厳しいし、フィネスのカエルも難しいと思う。アシ・ガマだとボディウィードレスが有効に機能してくれないのだ。なのでどうしても皮の硬いカエルを多用するコトになる。ボディ形状も重要だ。となれば思い浮かぶのはハネクラのライギョ大。改造後の重量は26gあるので、ソルティガZを使うことによる飛距離の低下をある程度はカバーしてくれるだろう。ボディ先端部の形状もスリ抜けに適しているし。でも、ちょっと大きいなぁ・・・
大きいのがイヤだとなると、ラッティーツイスターのオリジナルかな?あの形状なら使えそうだ。じゃあ、ロデオ・ゲーターは?ウィップラッシュのカエルは?それはね、個人の好みとも言うぞ。あとは好きに選んでくれればいいだろう。
あと、シングルフックwithナイロンガードで、ナイロンは100〜130ポンドを使うという選択肢もあるのだが、ジャングルからブチ抜くときの魚にかかる負担を考えると今回は却下した。

次は、ソルティガZでの実釣実験で使うタックルの紹介だ

今のところ、超ヘビカバ竿はまだ未完成というかブランクのままで放置プレイ状態だ。なので、今回は代用品を使用する。

神雷2号蛇頭殺
神雷2号蛇頭殺&ソルティガZ&ハネクラ・ライギョ大
この竿はネオ変態グリップじゃなくて普通のトリガーシートだ

代用品といってもその辺の釣具屋さんで売っているヤワな竿ではない。「神雷ロッド」と同じGTブランクのティップを10cmほど切断した、「神雷2号蛇頭殺」だ。もう一度言おう、GTブランクのティップをさらに詰めてガッチガチにしているのである。ヘビカバ竿でよく言われる形容詞として、「圧倒的パワー」や「暴力的」といった言葉が思い浮かぶが、そんな枕詞さえも笑い話になってしまいそうな凶悪な竿なのだ。これがあれば新たに超ヘビカバ竿を作る必要性すら感じさせない。だから放置プレイ状態なのだろうか?長さは約7ft10inch、カッコよく言うと「セヴン・テン」なのだが、我が帝国海軍より受け継いだ「ナナ・ヒト・マル」と呼ぼうね。ちなみに重さは実測で391gとヘビカバ系としては意外と軽い(のかな?)。バランサーがないというのもあるが、低弾性&グラスコンポジットではなく中弾性+メッシュカーボン補強入りだからだろうか。やはり軽量ライギョ竿の系統ということになる。

今回、ソルティガZにはPE10号を巻いていた。これはキャスティングテストそのままの状態だったから。12号でも80m巻けるので、気合いを入れるならPE12号でいいかも知れない。若しくは普通の色分けPEじゃなくてウルトラダイニーマの10号にするとか。でも12号だと飛距離が低下するのでウルトラダイニーマ10号の方がベストチョイスだと思う。ただでさえ飛ばないソルティガZだから。

定番アイテム・ハワイアンフックはヨーヅリの3号を使っている。だが、ヘビカバだと、これについては見直す必要がありそうだ。3号も4号も破壊強度は同じ37kgという表示なのでサイズアップで強度を確保することができない。例えばチタン線からオリジナルのハワイアンフックを作るとか。なぜチタンなのかといえば変形してくれないと困るからね(笑)。チタンの剛性の低さはこういう場合は有効に作用するだろう。管理人のヘビカバ竿「神雷シリーズ」ってトップガイド径が10じゃなくて12なので大きくなっても余裕で通せる。そういったことも想定して竿は作ってあるのだ。

フックはハネクラ・マッスルフックの大サイズを使った。ライギョ大のノーマルフックでもある。ヘビーカバーには太軸フック、これに異論を唱えることはないだろう。ただ、作ったのが昔なので今は無きオモリつきフックだ。ラッティーはノーマルフックを使っている、というかカエル・チューンその1で紹介したそのままの状態なので、フックは見直そうと思う。

あと、カエルの浮き角度なのだが、エッジ周りでの移動距離を抑えるとなると垂直浮きが有利、飛距離はもちろん垂直浮きに限る。だが、飛ばせるタックルと、ジャングルエリアでもカエルを思い通りに動かす自信と技があるのなら、多彩なアクションつけることができる水平浮きというのも捨てがたいだろう。今回ラッティーを使ってみてそう感じた。もちろん管理人にはそういった自信は全く持ち合わせていない。なにせヘタクソだから。

能書きはこのくらいにして、ソルティガZの話を進める。

結果から先に報告すると、またしても失敗だ。

壊れちゃった
あ〜ぁ、死んでるやん・・・

ご覧の通り、遠心ブレーキのピンが全部抜けてしまった。少し前に試し投げで1時間ほどと、今回の実釣で1時間半の都合2時間半で壊れてしまっている。接着強度が不安だったのでカルカッタ51XTのブレーキブロックを追加したのだが甘かったようだ。ピンの芯ブレが原因で接着が剥がれたように思える。軽くするためアルミじゃなくて肉厚のプラスチックで作るのか?ピンはもう少し短くして芯ブレの影響をできるだけ軽減するのがベストなのか?またしても見直しが必要だ。

それじゃあ、壊れる前の気付点を列挙する

とりあえず、遠心ブレーキさえどうにかすればソルティガZでも使えることが判明したのが今回の収穫だ。BG7001HS共々色々と再検討を加えることにする。

で、今回の釣果は?あれだけ能書きで引っ張ってたんやでぇ?

「え〜っと、残念ながら丸ボーズです。なので、ソルティガZのゴリ巻きパワーも、神雷2号蛇頭殺の笑い飛ばしてしまうような凶悪さも全く発揮できませんでした。アタックさえありません。実験に失敗は付きものです、へへへっ!」

今年もこれでカムルチィシーズンが終わってしまいそうな予感、もう誰も今後の展開には期待しないと思うぞ(2006/7/16実験&更新)

でも、ABU・BG7001HSは改造したんだよ!

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