「今回は種類編、実際にリールに用いられている歯車の種類についてコメントする」

「Gamくん、リールに使われてる歯車って、何種類くらいあるのっ?」

「ミキはどれだけ知ってる?」

「前の時間にお話しした、平歯車でしょっ、それにっ、ベイトリールの歯のすじが斜めになった歯車っ・・・、あとはスピニングリールのお皿みたいな歯車があるよねっ」

「最後は全然意味わからんぞ・・・」

「だって、名前、知らないんだもんっ・・・」

「まず、種類を紹介する前に、ハンドル軸とスプールシャフトやらローター軸との位置関係、・・・入出力軸のレイアウトによる区分から説明させてくれる?」

「うんっ、最初にお話しした、平行とか、・・・食い違いだねっ」

「それを列挙するけど・・・

3通りのパターンがあるねんな」

「最初の平行軸はベイトリールや片軸リールで、あとの2つがスピニングリールでいいんだねっ」

「そしたら交差軸と食い違い軸ってなにが違う?」

「これも最初にお話ししたよねっ、それぞれの軸の延長線が交差しているのが交差軸、交差していないのが食い違い軸、でしょっ」

「・・・なんでそうなるん?」

「それもお話ししてたじゃんっ、・・・左右両用ハンドルとか、オシレーションによってそうなる、って」

「・・・ほんなら種類編、終わりにしよ」

「え〜っ、どうしてっ?」

「ミキが説明してくれたから」

「ちょっと待ってよっ、まだ、歯車の種類って何もお話ししてないのにっ・・・」

「・・・」

「どうしたのっ?」

「・・・」

「あ〜っ、わかったよっ」

「なにが?」

「ミキのコト、からかってたんでしょっ?」

「・・・」

「ちゃんと答えちゃったから、ちょっとご機嫌斜めなんだっ?」

「うっ・・・」

「そのあたりって、かわんないねっ」

「いや・・・」

「じゃぁ、本題に戻ろっか?」

「・・・軸のレイアウトはミキが説明してくれたとおりで、とくにスピニングリールの場合は軸のレイアウトや歯車の種類が昔からバラエティに富んでていろんな種類があった」

「昔のヒトは色々と試行錯誤してたんだねっ」

「でも、今の新品で買えるスピニングリールのほとんどが一種類の歯車形式に収斂されてるわ」

「試行錯誤の結果っ・・・」

「どうかなぁ、ウチはコストパフォーマンスって解釈してる、それは安リールからステラやソルティガみたいなハイエンドなスピニングでも変わらんと思ってる」

「じゃぁ、そのあたり、説明してくれるっ?」

「それは最後、まずは平行軸の歯車からやけど、教材リール・・・」

バイキングGS66
再び登場、バイキングGS!
あははははっ

「ダイワのバイキング、前の時間に紹介したよねっ」

「歯車の種類は?」

平歯車
平歯車はスパーギヤとも言うぞ
スーパーギヤはバンタムだっけ?

「平歯車だよっ」

「そしたら次の教材・・・」

マグプラス251SG
バラバラじゃんっ
放置プレイヤーやからな

「コレっ、バンタムだよねっ」

「マグプラス251SGの初期型、で、ベイトリール全般の駆動ギヤは歯すじが斜めになってるのは知ってのとおりやと思う」

「うんっ」

はすば歯車
すっごい埃・・・
放置プレイヤーやからな

「これの名称は、はすば歯車、カタカナ表記すればヘリカルギヤになるわ」

「それじゃあねっ、その、歯すじが斜めなのはどうしてかなっ?」

「目的はかみ合いを滑らかにするためで、歯の一枚を見て考えてほしいけど、平歯車は歯幅全体が一度にかみ合うことになるよね」

「そんな感じだねっ、じゃあ、はすば歯車は斜めになってるから徐々にかみ合う、みたいなっ?」

「平歯車は歯が一気にかみ合って一気に外れるからトルク変動が大きくなるけど、歯すじを斜めにすることによってそれが緩和される」

「なるほどね〜っ」

「歯すじが斜めになることによってかみ合い率も向上するけど、デメリットとしては、斜めの物体に対してまっすぐに力を加えると分力が発生するよね」

「あっ、そうだねっ」

「歯車の場合は軸に垂直な分力と軸に平行な分力がそれぞれ発生するけど、この軸に平行な分力、・・・スラストに対処する構造が必要になる」

「・・・」

「平歯車はスラストが発生しないから、考慮する必要がない」

「・・・バイキングみたいな昔のリールはみんな平歯車だった、とか?」

「そうじゃなくって、バイキングはハンドルが左右両用やねんけど、スピニングリールとかベイトリールでもセラテックレグノLRみたいにハンドルを外して反対側に付け替えるんじゃなくって、リールの向きそのものを変えてしまうねんな」

「あっ、それじゃぁ、回転方向も変わっちゃうっ・・・」

「バイキングがはすば歯車と仮定するやん、ハンドルの左右で歯車の回転方向は変わるけど、根本的なはすば歯車の歯すじの角度、・・・ねじれ角の向きは変わらない」

「・・・」

「そうなるとスラストの方向がハンドルの左右で変化することになるから美味しくない、両方のスラストを考慮する必要があるわ」

「構造的にも難しくなっちゃう?」

「ベイトリールの場合は、ハンドルを回すと小歯車がスプール側に押しつけられる、・・・クラッチがかみ合う方向にスラストが作用するねんな」

「・・・」

「バイキングのクラッチもベイトリールに似た構造で、小歯車を軸平行方向に逃がすねんけど、さっきの画像見てもらうとわかるけど、バネを使って戻してるよね」

「うんっ、そうだねっ」

「逆回転になって小歯車が逃げる方向にスラストが発生したらどうなる?」

「バネが押されて、クラッチを切った状態になっちゃうかもっ・・・」

「クラッチが切れるのは極端、でも、スプールと小歯車のかみ合いが外れやすい方向になるから、バネの強さとかクラッチ機構を見直す必要があると思う」

「うんっ・・・」

「そんなめんどくさいことするよりも、平歯車にした方が手っ取り早い、だから、バイキングが平歯車なんは回転方向が変化するからやと思う」

「じゃぁ、ベイトリールがはすば歯車なのは、回転方向が決まってるからっ・・・」

「そう、ベイトリールの場合左ハンドルと右ハンドルでは、はすば歯車のねじれ角が逆になるねんな」

251SGと10SGのギヤ
左がマグプラス251SGで右がバンタム10SGの大歯車な
歯数は一緒なんだねっ

「なるほどね〜っ」

「・・・大昔からの話しになるけど、左ハンドルの両軸リールって種類が少なくって、右ハンドルのストッパーの向きを逆に組んで左ハンドル化する手法が昔から存在する、でも、はすば歯車のねじれ角を考慮すればその手法の是非は理解できると思う」

「うんっ」

「まぁ、ウチに言わすと、誰がそんなアホみたいなことするねん、って感じ、・・・実際にどこまで影響があるのかはやる気もないから知らんし」

「あのっ、歯すじが斜めになってるのには、向きも含めてちゃんとした意味があるんだねっ」

「技術的に問題がないんやったらとっくの昔にやってるよ、そのあたりって前から所々でコメントしてるもん」

「それじゃぁGamくん、今回はマグプラスだけど、何か意味があるっ?ベイトリールだったら何でもよかった、とかっ?」

「分解したまま放置プレイしてたから、手っ取り早かった」

「ぷぷぷっ」

「そしたら次、交差軸の教材・・・」

PENN720
お魚マーク、かわいいねっ
そうきたか・・・

「コレっ、PENNのスピニングだけど、すっごく古そうだねっ」

「スピンフィッシャー720な、緑スピンフィッシャーって716Zみたいな黒金Zシリーズよりも古い、そしたら歯車・・・

まがりばかさ歯車
バンスタールとか手が出んのやね
すっごく高いんだってねっ

種類としては、まがりばかさ歯車、スパイラルベベルギヤやね」

「歯すじが曲がってるから、まがりば、なんだねっ」

「歯すじはそう、あと、小歯車に注目してもらうと理解しやすい、円すいの先端を切断したような外観やんね?」

「傘みたいなカタチだから、かさ歯車、だねっ」

「かさ歯車にも種類があって、歯スジがまっすぐな、すぐばかさ歯車、・・・歯すじが斜めってる、はすばかさ歯車もあるけど、これらは名前のとおりで歯すじに着目した名称やね」

「リールはまがりばかさ歯車だけなのっ?」

「かさ歯車系のスピニングはミッチェルが有名で、すぐばかさ歯車、・・・ストレートベベルギヤのリールもあるよ」

「今回はそれじゃないんだっ」

「ミッチェルよりもPENNの方がリールとしてネタになるのと、今回の720もスパイラルベベルじゃなくって、ストレートベベルの720も存在するみたい」

「ぷぷっ、ネタなんだっ?」

「PENNって設計変更が頻繁で、同じモデルでも歯車の種類そのものが変わったりすることもある、そのあたりを追いかけると、スピニングの歯車ネタはPENNってのが今のウチの結論な」

「なんだかよくわかんないお話しだねっ」

「ストレートベベルとスパイラルベベルとの比較については、さっきの平歯車とはすば歯車に似てるけど、歯すじが曲がってることの意味については、一定の歯幅でかみ合いの長さを確保する目的、って考えてくれる?」

「歯すじを曲げてるから、実際のかみ合いの長さが長くなるんだねっ」

「その代わりかみ合いやら加工が難しくなるのも理解できると思う」

「そうそうっ、斜めの歯すじよりももっと難しそうだねっ」

「そんな感じ、・・・そしたら次、食い違い軸になるけど、種類多いからな」

「そんなにあるっ?」

「コメントするのは3種類、そしたら食い違い軸教材その1・・・」

PENN712Z
インスプールはラチェット音とベールが手で返せんので好き嫌いが・・・
ミキは使ったコトないからっ

「コレもPENNだけど、いつもの716Zと違ってちょっとおっきくないっ?」

「これもスピンフィッシャーで712Z、例の716Zのサイズ違いでいいよ、そしたら歯車・・・

ねじ歯車
大歯車はキャブクリーナーに漬け込んでみたけどあんまり変わらん・・・
色のコトだよっ

今度は軸が食い違ってるのがわかると思う」

「うんっ、ハンドル軸とスプール軸が交差しないっ、でねっ、種類としてはどんな歯車なのかなっ?」

「世間的にはウォームギヤ、これはABUの旧カーディナルが有名やけど、でも、かみ合いや形状を考えると旧カーディナルもスピンフィッシャーも、ねじ歯車が正解ってウチは思う」

「じゃぁ、それってどう違うのっ?」

「うーん・・・」

「難しいっ?」

「典型的なウォームギヤの見本が手元にないねん」

「リールじゃなくってっ?」

「ここで歯切がどうのこうの言ってもつまらんしウチもそこまでわからんから、現品見てもらった方がいいと思ったけど・・・」

「・・・」

「ねじ歯車の定義は簡単、はすば歯車で食い違い軸になってるのがねじ歯車やねんな」

「軸が平行じゃなければねじ歯車、ってコトっ・・・」

「そんな感じ、そしたら見本の代わりに図を見てもらうことにする・・・

ねじ歯車とウォーム
下の軸はオシュレーション軸やぞ
スピニングリールなんだねっ

これはシマノの特許文面からの抜粋で、上下の平行軸を縦軸の歯車で駆動する歯車装置、これの下がウォームギヤによる駆動で、上がねじ歯車による駆動な」

「あっ、歯車のカタチが全然違うねっ」

「ねじ歯車、っていうけど、ネジらしいのは寧ろウォームギヤの方がネジっぽく見えるよね」

「うんっ、小歯車はホントっ、ネジだねっ」

「ウォームギヤの場合、39番の小歯車の歯数は条という表現で、画像の場合は1条になると思う」

「・・・」

「この条、って表現はネジでも採用するから、余計に話しがややこしいわ」

「っ・・・」

「大歯車、・・・ウォームホイールの形状についても36番を見てもらうけど、歯先が湾曲してないか?」

「うんっ」

「これはネジみたいな小歯車とのかみ合い面積を増やすための形状な」

「ふ〜んっ」

「ウォームギヤは専ら減速装置に用いられる、これは小歯数の歯数が1枚、要するに1条でもかみ合いが成立するからで、大きい減速比が必要な用途にはよく用いられるよ」

「でもっ、リールは増速装置だよねっ」

「そもそも減速装置のウォームギヤをリールみたいに大歯車側から駆動しても、小歯車は摩擦でロックして動かんのやな」

「・・・」

「ウォームギヤで大歯車から駆動してもロックしない増速装置として採用するには、条数を増やして、かつ、ねじれ角を大きくとることになる、ギヤ比もそんなに大きくできない、そうすれば形状として結局はねじ歯車、スピニングリールの歯車になってしまうんやろね」

「ふ〜んっ、なんだか、わかったようなっ・・・」

「まぁ、スピニングはウォームじゃなくってねじ歯車、って覚えてくれたらそれでいいと思うよ、・・・ねじ歯車の特徴としてははすば歯車に準じるけど、ねじれ角が大きいよね」

「さっきのマグプラスとは全然違うねっ」

「はすば歯車のねじれ角は大小歯車それぞれ大きさが同じで向きがプラスとマイナス、でも、ねじ歯車のねじれ角は大小それぞれを加算すると軸角になる」

「この場合は直角だから90度になるし、はすば歯車はプラスマイナスで0度になるんだねっ」

「単純に考えて大小それぞれ45度のねじれ角が与えられてるとする、そこで考えられることってわかる?」

「え〜っとっ・・・」

「角度が大きいと分力は?」

「あっ、分力っておっきくなるねっ」

「この手のリールは巻き上げ力が弱い、って評価があるけど、その一つとして、ねじれ角が大きいことによって有効な駆動力が減ってしまうことが推測できるよ」

「なるほどね〜っ」

「加工について言うと、はすば歯車として考えるとそんなにややこしくない、スパイラルベベルの方がよっぽどコストが掛かるはず」

「じゃぁ、さっきの720はコストが掛かってたんだっ」

「緑スピンフィッシャーの次の黒金Zシリーズでも720Zや722Zって存在したけど、それ以降の3桁SSシリーズでスパイラルベベルはなくなった」

「コストダウンしたんだねっ」

「いや、そのあたりは次の教材で紹介するわ」

「あっ、それってさっき言ってた、ネタ、ってコトになるんだっ」

「そんな感じ、で、オシュレーションとの兼ね合いについては、このオシュレーション形状は右ハンドルにするには邪魔やから、左ハンドルの712Zと右ハンドルの713Zがあった」

「さっきの720もそうだけど、昔のスピニングリールってハンドルは片側だけなんだねっ」

「かさ歯車系のスピニングはスプール軸が邪魔で左右両用は無理やけど、ねじ歯車系はオシュレーションを別の歯車で駆動させて左右両用にしてるのがあるよ、今回は教材として持ってないから紹介できんけど、これもPENNの4300SSと430SSgがねじ歯車で左右両用やね」

「ふ〜んっ」

「そしたら次、食い違い軸教材その2で、PENNの3桁スピンフィッシャー450SS・・・」

PENN450SS
時代は流れてアウトスプールな
ホント、PENNばっか・・・

「Gamくん、今回って、PENNばっかだねっ」

「だからネタになる、って言うてるやん、・・・それより歯車見てくれる?」

ハイポイドギヤ
アルミフレームとハイポイドギヤが醸し出すコスト感・・・
昔はこうだったんだねっ

「今度は歯車を外さないとダメっ、・・・でねっ、まがりばかさ歯車だよねっ、コレっ」

「いや、スパイラルベベルじゃなくってハイポイドギヤ、450SSは左右両用ハンドルで軸が食い違ってるやん」

「そうだねっ」

「ハイポイドギヤは元々クルマのデフのリングギヤに用いられていて、スパイラルベベルを食い違い軸にすることによってデフと路面のクリアランスが交差軸のベベルギヤよりも確保できるねんな」

「・・・」

「それをリールに採用したのがPENNやけど、食い違い軸やからかみ合いの複雑なスパイラルベベルよりもさらに複雑になる」

「さっきのお話しっ、そういうコトなんだっ?」

「想像するに、PENNの言い分として食い違い軸駆動の理想を追求した結果のハイポイドギヤ採用やとウチは思う、でも、そーゆーのんって、結局は歯車だけじゃなくってトータルとしての高いレベルが要求されるから」

「結果としてはあんまりよくなかったっ・・・」

「ハイポイドギヤのスピニングはウチが知ってる限りはPENNだけで、その結果はこれ、食い違い軸教材その3・・・」

PENN4500SS
スピンストーム秘密の兵器・・・
びるどあっぷっ?

「あっ、コレはスピンストーム編でも紹介したっ、PENNの4500SSだねっ」

「歯車見ようか・・・」

フェースギヤ
グラファイトフレームとフェースギヤが醸し出すコストダウン感・・・
ダメじゃんねっ

「Gamくん、ハイポイドギヤとよく似てるねっ」

「似て異なる、ってこれのこと、フェースギヤで、今のスピニングはほとんどこれやね」

「ハイポイドギヤは円すいだけど、フェースギヤはそうじゃないねっ」

「それ以外でなにか気がつく?」

ハイポイドギヤ&フェースギヤ
反射しすぎ・・・
適当に撮影してるからだよっ

「う〜んっと、・・・モジュールがおっきくないっ?」

「じゃぁ、フェースギヤの小歯車はどんな種類になると思う?」

「・・・さっきのねじ歯車のお話しを考えると、はすば歯車、でいいのかなっ?」

「ミキの言い方借りるけど、お皿みたいな大歯車と、平歯車もしくははすば歯車を小歯車にしたのがフェースギヤで、食い違い軸じゃなくって交差軸のフェースギヤも存在するよ」

ABU507
コレはグリス残ってるねっ
スペシャルゲストやもんな

「ABUのアンダースピンだねっ」

「そう、ABU507な、ABUのスピンキャストやアンダースピンは小歯車が平歯車で交差軸のフェースギヤやねんな」

「Gamくん、4500SSもそうだし、507もそうだけど、大歯車の歯幅が狭くないっ?」

「フェースギヤのかみ合いには特徴があって、歯幅を大きくするんじゃなくってモジュールを大きくせざるを得ないところがある」

「でもっ、今のステラってマイクロモジュールだったよねっ」

「フェースギヤのマイクロモジュールなぁ・・・、冗談やと思うぞ」

「そうなのっ?」

「このあたりはちょっと長くなるから、スピニングリール編でコメントするわ」

「でねっ、450SSより4500SSの方が新しいんでしょっ?」

「それは正解やけど」

「じゃぁ、基礎編でお話しした、モジュールや歯幅のおっきいちっちゃいとは反対の方向になるよねっ」

「新しいリールの方がモジュールが大きくて歯幅が狭い・・・」

「うんっ、そうそう」

「フェースギヤに変更したんはコスト以外考えられへん、ちゅーか、スピンフィッシャーのレベルならフェースギヤでも充分事足りたんやろね」

「・・・」

「フェースギヤは小歯車が平歯車かはすば歯車やん、これだけでもスパイラルベベルやハイポイドギヤよりもコスト下げれると思う」

「大歯車はどうなのかなっ?」

「実はどっちも精密鋳造で抜いてる、材質としては450SSがアルミ合金で4500SSや507は亜鉛ダイカスト、って違いはあるけど、アルミ合金切削加工の720シリーズよりも大量生産のコストは下がってる」

「720はマシンカット、ってコトだねっ」

「サカナ釣りの世界では切削のことをマシンカットって言うなぁ・・・」

「あっ、そういう言い方、好きじゃないっ?」

「それくらいなら別にどーでもえーけど・・・、サカナ釣りの世界ではスピニングのフェースギヤをハイポイドフェースギヤって表現する勢力が存在する、ちゅーか、Webやとそれが多数やねんけど」

「Gamくんはそうじゃないっ・・・」

「そんなん長ったらしいのん、めっちゃめんどくさいやんけ」

「あははっ、それっ、辞書登録すればいいじゃん」

「この件についてはちょっと英語の資料を調べてみたけど、アメリカ航空宇宙局、要するにNASAの資料では食い違い軸のフェースギヤをオフセットフェースギヤ、って表現してたわ」

「っていうか、どっちも長いじゃんっ、ハイポイドもオフセットも5文字で同じだよっ」

「ちゅーか、単純にハイポイドってコトバの誤用やと思う」

「そうなのっ?」

「実は適切な資料が見あたらんで悪いけど、これに由来してそう・・・」

HP電卓
ミキはこの電卓、使えないっ・・・
フツーの人間はRPNのHP電卓って無理やから気にするな

「コレっ、関数電卓だよねっ」

「これのSINキーの上、HYPって黄文字あるやん・・・

HYPキー
ホント、関数電卓ってキーが多くてわかんないよねっ
ウチも特定のキーしか使えんぞ・・・

双曲線関数のことやけど、このハイパボリックからきてそうで、食い違い軸のスパイラルベベルがハイポイドギヤやから食い違い軸のフェースギヤもハイポイドフェースギヤ、というのは間違ってると思うぞ」

「Gamくん、ちょっと、すっきりしないねっ」

「この件についてはウチもすっきりせーへんし、それに、NASAがすべて正しいワケじゃないのも確かやんね」

「それもそうだよっ」

「ただ、食い違いの表現としてオフセットは正しいし、ハイポイドフェースギヤってサカナ釣りの世界以外ではお目に掛かることのない表現、英語でググってもヒットするのはグリーソンの大昔の特許かな?」

「グリーソンっ?」

「ミッチェル使い諸氏ならグリーソンに喰い付くと思うけど、グリーソンってベベルギヤやハイポイドギヤの歯切盤のリーディングカンパニーやねんな」

「じゃぁ、ハイポイドフェースギヤって表現も間違ってはいないんだっ?」

「ウチは間違ってると思ってるからコメントしてるけど、あとは見てる人それぞれが調べて考えて判断すればいいし、少なくとも思考を放棄したコピペが最低なのは間違いない、これは断言できる、・・・そしたら種類編、質問がなかったら終わりにするぞ」

「うんっ、いいよっ」

「ミキ、種類編はどうやった?」

「基礎編よりは簡単だったねっ」

「実は基礎編が一番難しかったりする・・・」

「あはっ、そうなんだ〜っ」

「材質編なんか今までさんざんコメントしてたぞ、金属材料やん」

「あっ、それはそうだねっ」

「ほなら次は材質編!」

「じゃぁね〜っ♪」

(2015年6月13日更新)

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