遅くなったがクイズの答えだ。もう一度50倍拡大画像を見てもらいたい。

左がFuji・SiCで右が次の手のSiCというのが正解だ。どうだろうか?まあ、少なくとも表面仕上げに関しては「富士工業の宣伝通りの鏡面仕上げではない」ということを今回は明確にしておく。だって、穴あいてるもんね。このポツポツがどの程度影響があるのかは知らないが・・・

FujiのSiCリング 次の手のSiCリング
管理人はこれでも大人のつもりなので、これ以上の言及はしない

さて、次の手のSiCリングなのだが、ビルダー総合メーカー・PacificBayからりリースされている。これを例のCabela'sでオーダーした。ちなみに管理人がオーダーした時は最大リング径が16しかなく、いつも使っているリング径20が入手できなかったのだが、2006年6月18日の時点では20がオーダーできるようになっていた。まあ、アルガマスターのリング径は8から16だし、PacBaySiCのリング径8でもハワイアンフックは通せたのでOKにしておこう。あと、トップガイドも8までしかないので今回はトップガイドはオーダーしなかった。これは今でも10はオーダーできない。

非常に重要なお値段は、

トップガイドを除いたお値段は23.53ドルで買えてしまう。アルコナイトだとトップを除いても26.33ドルだからアルコナイトよりも安くなる。めんどくさくなってきたが、前と同様1ドル120円で計算すると、PacBaySiCは2823.6円、アルコナイトで3159.6円だ。MNSG10から20を国内調達するとトップを除いて4728円するから相当安くなることがわかるだろう。これなら文句なしに合格だね。今ならCabela'sバーゲンセールでさらにお買い得だし。

値段は合格なのだが、品質が悪ければどうしようもない。だが、これに関しては残念ながら現状では実験できなかった。さすがにビッカースかたさ試験機なんかあるわけがないし、試験してもらうのだってお金がかかるだろう。だからああやって表面仕上げを確認するくらいしか方法が思いつかなかった。でも、Fuji・SiCのポツポツを見てしまったら、なんかどうでもいいと思うようになってしまった・・・

気を取り直してちょっとコメントを。
セラミックメーカーの京セラから材料特性表というPDFを拝借してきた。コイツの4ページを見てもらいたいのだが、アルミナ(Al2O3)でも色々な種類というかランクがあって、その純度によってかたさなどの特性が違うのがわかる。だからFujiとPacBayで同じSiCといっても純度が違うのであれば、そういった特性も違ってくると思う。実際にそれを証明できないのが何とも残念。一応、Fujiの方が品質は高そうは思えるのだが、でもなぁ・・・。あとは実際竿に組んでみてロングランで実験してみるしかなさそうだ。

ちなみにPDFの7ページにあるサーメット、ガイドリングのゴールドサーメットとは違うような気がする。チタンナイトライドじゃなくてチタンカーバイドかな?(管理人は金属材料については若干の知識は持ち合わせているが、残念ながらセラミックは詳しくないので申し訳ない)
ゴールドサーメットはセラミックと金属の複合?らしいが、ネット上では何のことかは判明しなかった。仮説なのだが、チタンナイトライド(セラミック)の粉末とコバルト(金属)の粉末を混ぜて高温で焼き固める、焼結という製法で作られているのではないかと思っている。タングステン合金も焼結で作られているが、融点が高いので溶かして成型するのが簡単にできないからなのだ。

次回は、ゴールドサーメットの正体を追う!って本気か?(2006/6/18更新)

いや、「ガイドについてのエトセトラ・富士工業最後の砦??」で最終決戦!(2011/4/10追加)

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