近頃の市販竿で竹を模した塗装が施されているのをチラホラと目にするようになってきた。なかなかいい感じ、管理人はそういうのが実は大好きな人なのだ。さらにロッドビルダーでもあるから、これってどんな感じで塗装してるのかな?と気になって仕方がない。ただ、塗装技術が全くない人なので自分の組んだ竿にそんな塗装をすることもままならず、さて、どうしたものかと色々思案を重ねていたのだが、ここでも悪魔が耳元で囁くのであった・・・

六角バンブーロッドを改造してライギョ竿にしてしまえ!

そんなコトできるの?・・・
まぁ、それをどうにかするのがファイナルダムンだから仕方がないのだけど、通常、バンブーロッドと言って思いつくのはトラウト用の低番手フライロッドだろう。もちろんそんな竿でカムルチィを狙うのはかなり厳しい、と言うか無謀だ。今回の企画も当たり前だけどカバーエリアを想定してるから。しかし、アメリカでは事情が異なるようで、フライロッドだけじゃなく、古くから六角バンブーのマスキーロッドやソルトロッドなんてのが存在している。普段からマスキーやソルトのブランクでライギョ竿を組んでいる管理人、それならあとは仕入れるのみ、って感じで早速ジャンクのバンブーロッドをゲットしてきたぞ。

元ネタ
ウッドグリップだけど、これはこれでシブい、って感じかもね

これはソルトロッドの方だね。画像だと4本ブランクがあるから4ピース?そんなワケではなく、本来は3ピースの長いソルトロッドなのだが、ミドルセクションが2本あって、そのうち1本はトップガイドがついており、8フィートの2ピースロッドとしても使えるのだ。なので、今回は2ピースのバンブーライギョ竿としてこの竿を生かすことにしよう。あと、3ピース用のミドルとトップセクションなのだが、このまま手をつけずに放置プレイするのはもったいない気がする。だから、これはこれで活用しようと思う。今のところ、ナマズ用バンブーロッド、「ナマ3号」を予定している。

さて、今回の六角バンブーライギョ竿の作成に当たっての懸案事項を少し・・・

今までバンブーロッドなんて触ったこともありません!

取り扱いや、リビルド方法といった基本事項を全く知らない、ってコトだ。だけど、今の世の中、インターネットでいくらでも情報収集ができてしまう。もちろん今回についても、バンブーロッドビルダーのサイトを覗けば簡単に情報収集できるから、あとはそれを換骨奪胎してあげればいい。昔なら教本を買うとか詳しい人に教えてもらうとかしかなかったのに、本当に便利な世の中だよね。

次の懸案事項、

さすがにジャンク品だけのことはあり、コンディションは良くないです・・・

パッと見でも、

まぁ、色々あるのだが、一応、この程度であればリペアできるらしい。ただ、それはベテランのバンブーロッドビルダーのお話しであり、管理人は弩素人だからちょっとどころかめっちゃ怪しいけど・・・

反ってるブランク
反りは熱を加えて曲げれば修正できるらしい・・・

ヒビ割れ
これは簡単、金属フェルールは旋盤で削ろう

汚いコーティング
かなりボコボコ、でも、アルコールで落とせるからいい

剥離
真ん中の黒スジが剥離している部分
ティップだから長さを詰めてもいいぞ

一番肝心なのをコメントするけど、

そもそもバンブーロッドでカバーブチ抜きできるの?

調子に乗ってリフティングなんかすると折れてしまいそうな気がするよね。フツーのライギョ竿よりも重くなるだろうし。で、ちょっと曲げてみたけど胴調子のパラボリックアクションだからフッキングはちょっと悪そうだけど、掛けてからは楽しそうな気がする。ただ、手荒な扱いに耐えることができるのかは未知数、これもいつものコメントになるけど、実験、ということで試してみようと思っている。

それでは次回より、本邦初?の「カバーブチ抜きバンブーライギョ竿」の作成を進行させていくのだが、バンブーロッドと言えば、やはり、フライロッドに代表される、ある一種の伝統工芸品みたいな感じだから、使う部品一つ一つにしてもクラシカルな雰囲気を醸し出す選択になると思う。例えば、リールシートにフジのトリガーシートは絶対似合わんから金属のパイプシートを使う、みたいな。一応、その線で行くつもりだけど、バンブーロッドビルダーの発想だと有り得ん、管理人独自の閃きってヤツをどこかで含めることができたらいいなぁ、と思っている。いつもの「変態コンセプト」のバンブーロッド版だね。

バンブー&5001C改・カムルチィ・チューンStage-2
バンブーだからいつもの5001C改より赤ABUの方が似合うが、左ハンドルやから・・・

2008年シーズンに間に合うのか?それともいつもの放置プレイ?(2007/11/13更新)

まずはブランク編!(2007/12/29追加)

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